苦言
久しぶりに一時預かりの申し出をしました。
うちの子、クッキーは里親募集で引き取った子です。
我が家に来る前は、本当に心あたたかな家庭で「一時預かり」をされ、それまでの心の傷がどんなに癒されていたかは想像に容易いこと。
そんな時間を我が家でも過ごさせてあげられたら良いなと思い、とある関東、特に都内では有名なボランティア団体で募集していた多頭飼い崩壊の子の一時預かりに申し出たわけです。
元々、我が家でクッキーを引き取る前に考えていたことは、一時預かりのボランティアでした。
というのも、23年という長い月日を一緒にすごしてくれた猫のターニャンをなくし、やっと１年が経った頃。
ターニャンも、不妊手術をしないまま外歩きをさせていた飼い主の無責任から生まれた子ですから、ターニャンがいなくなった時、なにか「殺されてしまう命」のために、できることをしたい、と感じたからです。
動物の一生を面倒見るとなると、少なくとも10年は愛情を注いであげることができなくてはいけません。
旅行に行きたいから、とか仕事が忙しいからとか、そんなことは理由にならない。
と私は思います。
植物には酸素と水と太陽が必要な様に、犬や猫には散歩やスキンシップが必要。
もちろん病院などのケアも必要。
それが全部できるのか？
そんな「当たり前」のことを考えた上で、人生のパートナーとして選ばなければ、選ばれた方は迷惑だと思うのです。
もし、それができないなら、最初からパートナーとして選ぶべきじゃないと思う。なにしろ、動物は法律事務所にかけこむこともできないんですから。
私たちは、勝手にどこでも行けるし好きなことをできる。
でも「飼われたペット」は「従うしかない」です。
いちばんの喜びは飼い主である「パートナー」と一緒に過ごすこと。
それを彼らに一生与えてあげられないのであれば、一緒に生活する資格はないと私は思っていたから。
結局、クッキーがうちの子になってから、我が家の生活は一変しました。
：：：
さて。
今回はクッキーがだいぶ「うちの子」として落ち着いて来たことと、クッキーママが「まとめて１ヶ月自宅仕事」ということもあり「里親」ではなく「一時預かり」に応募したのですが
ネットでの応募だったせいか、お返事は１週間程度過ぎたあたりでやっと来ました。
我が家の現況や、私の仕事内容など、かなり細かい質問があり（もちろん、これに関しては当然のことですし、しっかりするべきですよね！）
クッキーママもわかりづらい仕事内容かとは思いつつも、一所懸命説明させていただきましたよ。
でも、金曜に連絡があり、週明けにお返事をいただけるという話だったに関わらず、なんとそれから２週間以上も１本の電話もなかったんです。
今回は２度目の応募だったこともあり、スムーズに進むのかと思いきや、それもまったく無く。。。
結局そこですでに３週間が経過。
驚いたことに、一時預かりをさせていただく予定だった子とはまったく違う子を平然と「明日お見合いに連れて行きたいのですが。」と切り出されました。
クッキーママが「明日、と急におっしゃられても難しいです。」とお答えした所、あきらかにムッとされてしまいました。
今回、我が家で応募したのは「多頭飼い崩壊」から助け出された子だったのですが、避妊手術をしてから連れて行くことになっていた、という話でしたが、後から聞いても時間は戻せません。
きっちりと面倒を見てあげられるときでなければ、一時預かりと言えど申し込みはできません。
途中で一度でも連絡をくれていたなら、と思います。
ひとつでも愛情を受けないままに殺されてしまう命がないようにと、心をひとつにしなければいけないのに。
こんな一方的な流れでは成立することは難しいでしょう。
一時預かりのボランティアが増えなくては、現状から抜け出すことは難しいと感じています。
そして保健所からの引き出しも難しい現状だからこそ、気楽に、と言うとおかしな感じですが、１ヶ月でも１週間でも「愛情を持って動物の面倒を見ますよ！」と気楽に挙手できる様な状況を作っていくべきだと思います。
また、ボランティアだからと甘やかさず、人は教育すべきです。今回の様な対応をされれば、簡単に信用は落ちてしまうでしょう。
的確な判断をできる人材がいなくては先へ進めません。
ボランティア。
残念ながら、我が日本ではまだまだ意識が低い「団体」なのだと痛感させられました。
笑顔いっぱいの家族を待っている子達の為に、今日もプティアンジェ里親会ポチッと愛情分け、お願いいたします！
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